カテゴリ: 旅のいろいろ

夕方、ロビーで待ち合わせにした。

娘夫婦は疲れていたから、食事はどこでもいいという。たぶんそうだろうと思い、ホテルへの小路にあっためぼしい店にあたりを付けておいた。

その前に、いつもの失敗をまたやらかした。龍安寺で別れたあと烏丸通りで降り地下鉄に乗り継ぎ、ホテルまではスムーズに来た。だが、どうも入り口が分からない。と、言うよりないのだ。塀にはホテル名でのインターホンがあるのだがなんだか怪しい。仕方なく押してみた。

すると、お待ちしておりました、どうぞという。仕方ないので木戸を開け入った。ガラス戸があったので押し開けた。すると目の前には、三人の青年が食事中で手を止めポカンとこちらを見ている。こちらもポカン彼らを見返した。

ひとりの黒服が慌ててフォークを置いて、ああ、ホテルならこちらです。と案内してくれた。ホテルの入り口はインターホンより先の凹んだところにあった。横から来たら看板もなく分かるはずもない。最近はヘマしても落ち込まなくなってきた。内心面白がっている。

さて、夕食だが、そこでは願っていたものに出会ってしまった。だから、旅は面白い。

龍安寺では、14個しか見えない石が15全部見える位置を教えたが、娘は、そうね見えるね、といった熱のない反応だった。大人になったのか。高校生たちはきゃっきゃ喜んでいた。

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おはようございます。

さて、旅のつづき。

京都御所の樹の下でひとしきり久しぶり会話をはずませたあと、目の前の入り口に行ってみた。京都御所は先に申請し許可書類がないと中には入れない。

娘夫婦はまあいいかとやってきたのだ。警備の警官が数人いた。ちょっと中を覗く程度にして、さあ、何処に行く 会話。婿殿が金閣寺をみたいというのでそこにする。夫婦は仲がいい。意見がぶつかることはあまりないようだ。すぐに決定。

娘は枚方市で学生時代を過ごしたので京都はそれなりに詳しい。自分もそのとき娘のアパートに泊まり体いっぱい京都を歩いた。おかげで祇園祭りもゆっくりみた。そういえば、その宵宮で山車に上ったこともあった。あの夕暮れの薄闇に響く山車の鐘の音に、京の芯が伝わってきた覚えがある。

金閣寺は修学旅行生、外国人観光客でいっぱいだった。娘はフランス人が多いと言った。パリ文化から京都文化に惹かれるのだろう。札幌ではフランス人は見かけない。

数年前、元旦の早朝に金閣寺を訪れた。人っ子ひとりいなかったが、大勢の人がいても、金閣寺は燦然と輝きを放ち、その威厳には変わりはない。修学旅行生にタクシーの運転手が、金閣寺炎上の話しをしていた。それを材に取ったのが三島由紀夫の「金閣寺」だ。

茶店の赤い毛氈に腰掛け、抹茶と和菓子を楽しむ。日本を感じるのか、二人はいたってうれしそうだった。そこで、またこれから何処いく会話。嵐山に決まった。娘は一度も行ったことがないという。暮らしているとそんなものだ。

ホテルにチェックインしたかったのと、嵐山の混雑には触れたくなかったので、ここで分かれることにする。ところでホテルはどこなの? と聞くと、同じホテルだった。大笑いだ。海外から予約した娘と札幌から予約した父親、親子の好みや感性はやはり似ているのだろう。

なら、夕食待ち合わせも、ロビーにする。



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小型バスが上賀茂神社前で止まることを知った。下鴨神社にはいったことがある。上賀茂神社は遠いので諦めたことがある。

ついでだ、と降りた。お宿の父親もバスに乗っていた。ここで降りますと挨拶したら、驚いていた。出町柳まで行くと言ってあったからだ。

上賀茂神社は、下鴨神社と違って木々がなくいきなり赤い鳥居が構えていた。宮司、巫女たちが忙しなく動いていた。
式年遷宮らしい。

娘から、連絡が入った。京都御所に向かっているという。なら、とこちらも向かう。御所は正門はなくどこに停車したらよいかと運転手は嫌味をふくんだ受け答えだった。はあ、そうですかと、ならそこで停めてください、と降りる。

娘を待っていると人馴れした雀の子がそばに来る。心地よい風に吹かれ眠くなってきたとき、砂利道の向こうの樹の下に娘夫婦が現れた。娘とは、ほぼ一年ぶり。婿殿とは3.4年ぶり。二人ともジーンズっぽいパンツに半袖シャツという外国人がする普段着旅姿だった。



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おはようございます。

何カ月ぶりにブログに穴を開けてしまい書くことがたくさんたまってしまった。今日からまた忙しいので、旅の出来事は飛んでしまいそう。

でも、面白いことをカンタンに。最初、大原だと思って予約した宿が大悲山という山の中で夏の火祭りは盛大で観光客でにぎわうそう。

これからは鮎釣りが始まる。その鮎はわざわざ放流しお金を払って釣ると宿店主の父親が話してくれた。

放流鮎を狙って、鳥のウグイ?シギ
?がやってくるため、川にテグスをわたしてあった。数メートルおきだか効果はあるという。途中、大きなウグイが川の瀬で鮎を狙っていた。鹿が多く野菜畑には柵も設けられ、この川辺にも足跡があった。

周辺の老人たちが京都市内の病院に行くのにバス停に集まってきて、挨拶やら情報を大きな声で交わしていた。市内まで90分以上かかる。道は細くすれ違うのにはどちらかがバックしていた。朝は小型バスだった。過疎化は激しく若者はいない。バスの中のおばあちゃん、何人も子供産んで育てたけど、みんないなくなった、と笑って嘆いていた。








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おはようございます。

遅ればせながらの連休。

TVのない部屋で早寝早起き、
笑ってしまうほど、ぐっすり8時間から9時間は寝てしまう。

これも旅の目的の一つ。




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ばんえい競馬場の中心は、バンバ競争だ。懐かしかった。

今では、ばんえい競争などというが以前はちがった。ばんばの方が耳触りがいい。

馬もスマートになっていた。ずん胴短足で親しみのある馬だったが、まるで中央競馬のサラブレッドみたいだった。レースも可哀想なくらい鞭打たれ見ていれなかったものだが、ある外国人が役所に飛び込み、ひどすぎと訴えたらしい。
それから徐々にいまみたいに変わっていったのだとタクシーの運転手がいった。

青空の下、馬も騎手も観客も楽しんでいた。家族連れが多かった。


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旅は詳しく調べないで行くことが多い。もどってから、へえ、というのが好きだ。

今回は、モール温泉に感動した。宿泊したホテルが地域ナンバーワンなどいろいろで有名だった。建物は古い、よくあるビジネスホテル感覚だがきれいで無臭だった。温泉はモール温泉といい、焦げ茶色、ガソリンっぽいが無味無臭。これは深い地層からくるもので、ドイツとここ北海道帯広にしか出ない貴重な温泉らしい。

しかも、客は入っているのに姿はあまり見かけず湯船には、二三人、誰もいないことも多かった。外人の姿もなかった。温泉のある地下へのアクセスもスムーズ。エレベーターの速さも快適だった。意外とこれは大きい。

このままでいいと思うのでホテル名はアップしない。調べるとすぐわかる。


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元日に帯広神社から歩いてばんえい競馬場に向かった。晴れていた。雪が少なく氷り道だった。12分かかる。スマホのナビを頼りに近道をとった。それはそれでよかったが途中小学校塀のメッセージを撮影したらスマホがフリーズした。バッテリー残量はあるはずだ。寒さにフリーズしたのだ。凄い。仕方ないのでそのまま進むと道は混みいってきた。勘では分かるが迷ったら遭難する。疲れてきた、コンビニもない。たまに車が通るくらいだ。ばんえい競馬場の何か見えるかと思ってクビを伸ばしても何も見えない。まずいなと思った。やってみるかとリュックから予備のバッテリーを出してジョイントした。人っ子ひとりいない交差点でこんなことしてるなんてちょっと情けなくなった。スイッチを入れたがスマホは真っ黒画面のままだ。間を置いて押してみた。と、パッとついた。待ち受けの知人の赤ちゃんがニヤッと笑った。
ナビの地図ルートをしっかり頭に入れ進んだ。その7,8分後に辿り着いた。結局、35分くらいかかった。



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12月30日に旅立った。羽田空港経由で米子空港に着いたのは午後3時くらいだ。バスで松江に向かう。1時間くらいか。この時間もあとで大いに悩む要因になった。松江から宍道湖湖畔の一畑ホテルにタクシーでいった。ここの記憶がなかったが記していて思い出した。まちがいなくタクシーをつかった。

そのホテルの背後に一畑電車の駅がありここから出雲に行けた。松江において一畑企業がそれなりの名を成しているようだった。こういったことも訪れてみないとわからないものだ。

ホテルのロビーに入ると特に親切でもなく無愛想でもなかった。地元の人間が優良企業に入ってただ仕事しているといった感じだった。
通された部屋はビジネスホテル風でしかも眺めは湖畔側でなく外をのぞくと汚い屋根が見えた。この頃は、まだお一人様客への配慮がまだないころで、ある意味でやっかいな客と言えた。

昨年あたりから温泉旅館でお一人様を大切にしだしたが、年末年始そういったとこでは、必ずお断りされた。Webの予約にもお二人様以上で、最初からはねられていた。旅館側のかきいれどきに一人に部屋を占有されたらたまったものでないのはよく分かるので、ムリに選ばなかった。そして自ずから都会のホテルを選ばざる負えなかった。

この都会のホテルでは年始年始のサービスはよく、味をしめたこちらは、何回も都会のホテルで年越しをすることになった。

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松江への旅はそもそもは出雲へ行くのが目的だった。五年前の年末で確かいつものことで慌ててプランを立てた。
いつも11月になると正月をどう過ごすか悩む。この月ではぎりぎり感がありほどんどが予約残りわずかになっている。

出雲神社は行ったことがなかった。日本人なら行ってみたいと思っているだろう。いや、そうでもないか。こちらは迷っている時間は長いが、決めたらとにかく早い。案の定、出雲周辺では宿泊はもうない。宍道湖の湖畔に松江温泉があった。飛行機も羽田経由、米子空港しかなかった。これが帰りに大変なことになった。

豪雪が突然襲ってくることも知らずに
呑気な旅をはじまった。


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