カテゴリ:ひとりもの日誌 > 女性バーテンダー

アナウンスとともに、円陣のなかのバーテンダー達は一斉にシェイカーを大きく振った。会場に歓声と拍手があがった。円陣は4つくらいあった。カッコいい。スタイリッシュだ。バーテンダーの腕を競う大会のイベントで、ホテルや街のBARのエントリーバーテンダーのサービスコーナーだ。いろんな世界があるものだ。そこでみんな一流を目指している。全国から出場している。優勝したのは、EZO小町を創作した女性バーテンダーだ。口にあったのはこの作品と木下氏のノースフィールド、阿部氏のラマナスローズだった。北海道野菜を使ったカクテルの創作コンクールだ。300〜400人くらいいた。酒好きは大勢いるものだ。女性客も多かった。自分もこんなに多種飲んだのははじめてだ。どれもが旨い。みんな真剣だ。顔つきがいい。いつもの女性バーテンダーはこの後のイベントで腕を振るった。かなり、人気者で有名人だった。
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花を買っていった。開店○周年の祝いだ。入口扉の前にも祝い花がたくさんあった。案内されたカウンターの上にも同じような花がいくつかあった。感謝のシャンパンが旨い。次にメキシコビールのコロナ、今日は上手くできました?三度目だからね、と答えた。ライムの入れ方だ。瓶口にこすって果汁を落す。子供の遊びを感じる。さほど上手くできたわけではない。ふふふっと笑う。こちらの不器用さを知っている。次にお任せカクテル。ジンベースのオレンジ・ブロッサム。キュキュ、っと飲めてしまい、水割りにする。客が立て込んできたところで席を立った。飲み物全品半額だった。繁盛は気持ちが華やぐ。運も左右する。開店早々、運の悪さから窮地に陥った店を見たことがある。
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後先になった。コンクールの続きだ。来場者は400人超えたそうだ。昨年より盛況だったという。一般の女性も気軽にカクテルバーに行けるようになったのは、ここ数年でないだろうか。といっても、個人的感想だ。この女性バーテンダーのBARもススキノからまったく逆の位置にあり、周辺には居酒屋があるだけだ。一般の女性はカクテルを味わうのにススキノでないほうが安心というか、酒場エリアでないほうが足を向けやすいようだ。そういった場所にあるBARを一人で訊ね歩いている若い女性も増えてきていると言っていた。写真は、この女性バーテンダーたちが各自のカクテルをサービスしているシーンだ。いつもの女性バーテンダーのカクテルは「カミカゼ」といった名だった。キュッと沁みる爽快感があった。この写真の中に彼女がいる。さて、探せるか(笑)
女性バーテンダー

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スタッフと外で談笑していた。迎えの車を待っていた。向かいの路上をスッーと自転車で降りた女の子がいた。道路は幅広い。話しをしながら何気なく見てた。自転車を降りたその子はこちらを見てる。誰だろう。遠目で分からない。その子は鍵を掛けて去りながらもこちらを見てる。ひょっとしたら、あの女性バーテンダーかもしれない。髪はいつものアップではない。子供ぽっい。だがなんだか似てる。手を上げてみようと思った。でも、やめた。なにしろこちらはサングラスだ。横のスタッフも、何を言っても、へい親分、的若衆だ。それより、トラウマがあった。前にこういった状況で手を上げた途端、向かいを通りがかったタクシーが停まりかけた。慌てて手で違うことを示した。一瞬張り切った運転手の顏が鬼の形相になった。
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別なスーパーをのぞいたら、白魚があった。ちょっと高かったが、久々だったので買ってみた。小樽の海でも獲れる。そのことを忘れていた。知らない人もいる。つい、酒を買ってしまった。二日続けての休肝日にならず。もともと飲むつもりだった。先週女性バーテンダーから、ホワイトレディを教えてもらったり飲み過ぎだった。サイドカーも飲むつもりだったが控えたら、教えてくれた。ホワイトレディとベースは同じでこれとこれにすると、これになり、これとこれを入れると、これになる。とも教えてくれたが、酔いで忘れてしまった。汗&笑。
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私の小説「グランシャリオの涙」の中に、カクテルのサイドカーが出てくる。路上を疾走するサイドカーをカッコ良く思い、メニューにあったそれを注文した。それ以来、味わうようになった。その夜は、女性バーテンダーに特別にお願いしていた。メキシコビールのコロナを飲んだあと作ってもらった。旨い。この味は忘れられないだろう。想いに沁み込むものがあった。その夜で女性バーテンダーは店を辞める。いつもの真剣な表情でサイドカーをすっと出してくれた。心持ちタメがあった。そのあとのことだった。もう一杯何かを、と頼んだ。何を作るかと思考する顔が魅力をギュと引き締め、氷をステアするように職業意識を研ぎすましていく。それが見ている側の背すじを伸ばす。いま思えば、いつもと違っていた深みがあった。好みなども聞かずに離れたところでシェイクをはじめた。こちらは、酔いの世界に惚けていた。大きめのグラスが出てきた。「これはなんていう名?」と訊ねた。彼女は一瞬はにかんだ。そして言った。「グランシャリオの涙」私はグラスを落としかけた。女性バーテンダーは、いたずらっぽい表情をしたあと、真顔にもどり、「進化中ですが」と付け加えた。
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柿の種だ。ラストの日、お客の見送りに動きが素早かった。なにか渡している。何だろう、と思っていたら、こちらもいただいた。今日、家で食べるかどうか手にしたらサンキューとハートが手書きであった。さすが。また、こちらも今日まで気がつかないのも、さすが。(≧∇≦)もうしばらく食べないことにした。m(__)m
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女性バーテンダーがいなくなってから、行く回数が減った。彼女との会話は同郷絡みが多かった。その会話の味わいがここでの酒のスパイスになっていた。そのせいもあった。当然、いなくなった虚無感に触れるのも嫌だった。先日、久々に顔を出した。代わりに入ったアルバイトの大学生がこちらを見て目を丸くした。何か特別なものでも見る目だった。カウンターに着き、いつものメキシコビールのコロナを飲んだ。彼は言った。「本、買いました」そうか、そのことか。数週間前に寄ったとき、ここBAR竹内のマスターが新人の彼に「グランシャリオの涙」を紹介してくれたのだ。そのとき彼は、まだ仕事に慣れてなく緊張していたせいか軽く受け止めていた。「どお、面白かった?」こちらの質問に彼は姿勢を正して言った。「とても面白かったです!」そうか、ドアを開けて入ったとき目を大きくしたわけはこれだったのか。うれしかった。くすぐったさもあった。「ありがとう」と言った。このあと、マスターが目の前にウィスキー「余市」の瓶を三本並べてきた。こちらを見て、「試飲してみます?」と言ってきた。
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迷宮の森に迷い込んだ。ではなく、酩酊の森に迷い込んだ。そんな気分だ。かの女性バーテンダーに久々に会った。そのとき、カクテルパーティを知らされて参加した。初めて口にするカクテルや洋酒がある。ほいほいと参加してしまった。バーテンダー協会、ウィスキー関連会社中心のパーティだった。場違いな感じだった。最近やっと大人になった、とも言えるし、図々しくなったとも言える。平気で一人参加できる。だが、途中から、BARのバイト学生がいてそのテーブルに参加したらその常連客たちと盛り上がってしまった。しかし、みんな強い。女性バーテンダーは久しぶりのシェイカーに顔を真っ赤にして奮闘していた。


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彼女にカクテルを作ってもらった。9ヶ月ぶりだった。前の職場を退職し海外に行っていた。新しい職場のBARに突然訪ねた。自分がその夜都合がよかった。港が望めるBARで、こちらを見るなり笑顔になった。もう職場に慣れたころだろうと思った。ビール二杯の後、freezingハイボールというものを勧められた。旨い。お代わりもした。おまかせカクテルを作ってもらおうとしたら、団体客がなだれ込んできた。それでも彼女は手際よくちょっと照れ臭そうにシェイカーを振ってくれた。団体客の酒をまとめて作りそのグラスを盆にのせスタッフに渡す。また他の客のカクテルを作り、ウイットの利いた会話をする。もたもたすると酒の味が落ちるものだ。彼女の場合それはない。独特の笑い声に久々にほっとした。
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