おはようございます。

さて、旅のつづき。

京都御所の樹の下でひとしきり久しぶり会話をはずませたあと、目の前の入り口に行ってみた。京都御所は先に申請し許可書類がないと中には入れない。

娘夫婦はまあいいかとやってきたのだ。警備の警官が数人いた。ちょっと中を覗く程度にして、さあ、何処に行く 会話。婿殿が金閣寺をみたいというのでそこにする。夫婦は仲がいい。意見がぶつかることはあまりないようだ。すぐに決定。

娘は枚方市で学生時代を過ごしたので京都はそれなりに詳しい。自分もそのとき娘のアパートに泊まり体いっぱい京都を歩いた。おかげで祇園祭りもゆっくりみた。そういえば、その宵宮で山車に上ったこともあった。あの夕暮れの薄闇に響く山車の鐘の音に、京の芯が伝わってきた覚えがある。

金閣寺は修学旅行生、外国人観光客でいっぱいだった。娘はフランス人が多いと言った。パリ文化から京都文化に惹かれるのだろう。札幌ではフランス人は見かけない。

数年前、元旦の早朝に金閣寺を訪れた。人っ子ひとりいなかったが、大勢の人がいても、金閣寺は燦然と輝きを放ち、その威厳には変わりはない。修学旅行生にタクシーの運転手が、金閣寺炎上の話しをしていた。それを材に取ったのが三島由紀夫の「金閣寺」だ。

茶店の赤い毛氈に腰掛け、抹茶と和菓子を楽しむ。日本を感じるのか、二人はいたってうれしそうだった。そこで、またこれから何処いく会話。嵐山に決まった。娘は一度も行ったことがないという。暮らしているとそんなものだ。

ホテルにチェックインしたかったのと、嵐山の混雑には触れたくなかったので、ここで分かれることにする。ところでホテルはどこなの? と聞くと、同じホテルだった。大笑いだ。海外から予約した娘と札幌から予約した父親、親子の好みや感性はやはり似ているのだろう。

なら、夕食待ち合わせも、ロビーにする。