一月も末になると、雪明かりの火が登場する。写真は札幌市北区。小樽からはじまったというより、小樽出身の作家伊藤整の小説「雪明かりの路」にちなんでイベント名にしたものが大きくなった。

北海道の人は照れ屋なのか、ぽつんぽつんと家庭のまえの雪まわりに、雪や氷の入れ物のなかに火を灯した。それが徐々にひろがった。とはいえ、まだまだぽつんぽつんの感がある。小樽でそうなので札幌ではホテルやレストランや集客の目的で灯っているくらいだ。札幌の住宅街はわからないのでほんとうのところはわからない。 

そんな雪明かりをみているせいではないが、この冬、3回もすってんころりとした。平地の道で2回。坂道で1回。雪がすくない。これが危険の下敷きになる。車のわだちや雪でぐちゃぐちゃの道のしたは氷だ。なにか考えごとしているときが危ないし、なにかに目がいくと足を滑らせる。つねに目線は足もにないといけない。

2回目のときは。昼わきの家の屋根の雪が気になった見上げたとたん掬われた。ずずっとゆっくりこけ右肩に全身の体重がかかった。静かな転倒だったが翌日肩が痛んだ。 

3回目は夜、高速バスの停留所から帰宅途中の坂道で、ちょっと滑ってああやるなあ、とおもっているうちに大きく足をとられ踏ん張ろうとしたが足がついたところがまた氷で、そのまま背のリュックを下に転倒した。

さらに全身がすべって横腹ばいに滑った。これが登山の雪山なら命とりなんだろうな、なんて呑気な思考しながら雪まみれになった。それより、リュックのなかにPCがあった。

帰るなり出してチェックした。大丈夫だった。これは背負っていたらいつかやるとおもっていた。もう持ち出しPCは禁止だ。メールやUSBを使えばいいのだが、つい使い慣れたPCで打ち込みたくなる。