この年末年始の旅は帯広にした。
昨年は、広島から周辺の厳島神社、岩国、岡山、大阪と飛び急の旅だった。

今年は気がついたときにはどこもホテル、飛行機は満杯だった。気持ちも引けていた。近場にしようと頭のなかで地図を広げた。近場で宿泊したことがないところは、帯広、留萌あたりだった。というかこれは大雑把な自分地図でた。

時間と体調を考えるとそれでよかった。本当はキューバに行きたかったが時間と体調から考えてムリだ。体調といっても歯なのだが、しかし笑えない。歯や口がこれほど体調に影響するとは、分かってはいたが、いざ罹るとすごいものだ。

帯広は期待しなかったとおり、昼はさみしかった。だが、旅はするものだ。
たまたまとった駅前のホテルがよく、地下の温泉も人気だった。しかもいつもの居酒屋のマスターがここに宿泊したことがあって、二階の店がまだあったらいってみてくださいと言っていた。

ふらりと温泉のあとドアを開けた。
口こみには素直になるものだと思った。

その前に、親切な観光案内の女性の言葉に従ってぶた丼を食べた。札幌でも食したことがあったが、ただの豚肉どんだったが、ここの肉の柔らかさにおっと思った。隣に席した中学生が先に出てきた沢庵を皿に口をつけて食べはじめたので、笑いたくなった。見ていたこちらは、沢庵を一切れ落としてしまった。
なんだなんだ、だった。