昨夜、月三回通っている書道教室に、サインを乞われた「グランシャリオの涙」を持っていった。 
と、他の生徒さんから急に握手を求められた。照れ臭かったが握手をした。

そうか、と思った。一歩進むか、一歩間違えれば、こういった世界に身を置くことになるのかと痛感した。

作家という珍種はそうはいない。子供のころから憧れていた世界だ。何か特別な知識や創造力をもっていて近寄り難い存在と思っていたし、また世間では思っているのだろう。自分以外の高名有名な作家はそうなのだろう。それに向けて書き続けなければいけない。

思い出した。ブログに書いたかもしれないが、大学時代、羽田空港で深夜便の荷
下ろしのアルバイトをしたことがある。その場に、作家デビューする前の中上健次がいた。話すきっかけはなかった。