印鑑サインのいる配達物はひとり者には厄介だ。これは体験しないとわからない。仕事で留守にしている。よく仕事場に転送してもらう。それができないものは日時を指定して待っている。これだけでも拘束される。大概たいして歓迎してないものがくる。カードの更新とかだ。待っていても狙い定めたように、トイレに入っているときとかすぐ出れないときにくる。慌てて出ると赤い郵便車の後ろ姿が小さくなっていく。また、同じ手順になる。ため息。忙しいのは分かるがもうちょっと待てないものか。冊子の郵便物関係はまたすごい。引退老人が下請けしているようで、受付口から思いっきり中に飛ばし入れてくれる。中に子供がいて頭にあたったら見事に卒倒だ。差し込むだけで十分だ。老人は自分の思考が正しいと思っている。まさに頑迷行為だ。外国のその事情は別な意味でもっと凄い。その日のものは外国から戻されたものだ。中身か悪かったわけでない。写メを送り先にLINEで送りスペイン語の説明を相手に読んでもらったら<何度も連絡を入れたが応答がなかった>。相手は連絡は全くなかったという。まあ、海外の郵便物事情はこんなものだと笑っていた。メキシコだった。二カ月も経って戻ってきた。やがて日本もそうなる。民営化は戻せないものか。昔の自信満々に配達してくれた郵便配達員の姿が懐かしい。