武闘シーンなどや雰囲気がマトリックス、ラストエンペラーに似てると思ったら、同じ武闘指導家ユエン•ウーピンだった。マトリックス的な箇所が随所にあり楽しめる。ラスト近く、チャン•ツィイーが告白するときの発音がフランス語的だった。静かなる名演技だ。化粧も仏映画•天井桟敷の人々の主人公の白塗りっぽく、情念を秘めた女の顔になっている。セリフもいい。「好きに罪はない」そして「ただ好きなだけ」つっと流れ落ちる涙に息を呑む。それなのに、武闘家のイップ•マンは、技の六十四手をみたいという。「悔いのない人生は味気ない」といいながらも、武闘家とした生きたチャンはアヘンに溺れていく。香港から帰郷出来なくなった夫を悲しむ妻ソン•ヘギョンの表情に胸打たれる。最後に出てくる男の子は、笑い顔からしてブルース•リーか。そう思うと似てくる。2014-06-22-21-15-22