気になった「女性バーテンダー」- 6
家でウィスキーをロックでやっていた。そのとき気づいた。それを言うと、女性バーテンダーはにんまりとした。「小さくなったのを、思い切り噛んだことあります」子どもみたいな人だ。これもこだわりからだ。で、とたずねた。「歯が負けそうでした」笑ってしまった。このカクテルBARではオン・ザ・ロックには大きな球体の氷が使用される。片手にタオルで氷をもち丸く削っていく。大口グラスに入れられ、そこに琥珀色のウィスキーが注がれていく。グラスを回す。カラカラといい音がする。杯を重ねるごとに球体は小さくなっていく。飲み手の酔いに、心地よい宇宙が広がる。このうえないひとときだ。ただ、それだけでない。旨いのだ。家のとは氷の味が違う。「密度が違うのです。氷屋さんが特別に作ってるんですよ」女性バーテンダーの自信に満ちたこだわり世界が提示される。
気になった「立っての仕事」
気になったTV番組「明日の光をつかめ」
渡辺いっけいが出る番組は見る。演技が上手い。彼が主演、というよりこの番組は全員が主演。明日ピカと呼ばれている。2013夏版もよかった。2014夏版はあるのか。気になっている。東海TVだ。局のサイトを見てもやる気配はない。渡辺いっけい以外は、若い役者、タレント、子役たちでまだ演技は未熟だが、男の子と女の子の子役は上手かった。番組内容は、なんらかの理由で孤児的になった青年少女たちが集まって暮らしている。そこに起きる事件、出来事は、ベタで、展開もそうだ。そこがいい。面白い。その中で名作が生まれる。昨年は、幽霊話が傑作だった。出演の須賀健太は、夕日が丘三丁目で作家茶川と暮らす子をやった子役だ。大きくなった。須田アンナは、E-girls、Happinessのメンバーだ。えくぼの大きさに目を引いた。
Happinessでも背が高いからいつも後方で踊っている。カメラ割りアップの時以外でも満面の笑みだ。少女時代でいえばヒョヨン的存在か。出演者はいろんな番組に出てがんばっている。とにかく、またやってほしい。
気になったTV番組「ごきげんよう」- 2
家電俳優の細川茂樹が気になっている。昨年か、一昨年か、ごきげんように出演した。そのときの発言がいまも気になっている。発言というより、司会の小堺一機の耳元でこそこそ。他の出演者の耳にこそこそ、したかどうかは明確に覚えていない。内容は、家電業界、家電そのものがすべてひっくり変えるアイデアがある。いや、すでにできていて、メーカーと折衝中だ。と、言った。その後その大変革とやらは、まだのような気がする。それとももう時代は大きく変わり、自分はそれに気がつかないだけなのか。分からない。普段は忘れているが、ときどきすごく気になってくる。穿った見方をすれば、細川茂樹は家電メーカーにパテントを売り、大金持ちになったことを隠すために、俳優の仕事をしている。
気になった「中国女」- 2
気になった「中国女」
ゴダールの映画に「中国女」という作品がある。難解で色彩が独特だった。まだ中国に対するイメージがエキゾチックな頃で、中国女性の存在そのものも神秘的だった。その中国女性が傍らにいた。果樹園で通訳として国と国のなんとか組織から派遣された若く知的な人だ。タイ、台湾、香港、中国から大勢果物を食べにくる。通訳時の会話はまったく分からない。台湾人には通じるのかと懸念する。中国の北京語は標準語で、台湾は北京語だから大丈夫と教えてくれた。英語も話す。子供の頃から習った。最初日本人だと思った。日本語で滞なく会話ができる。名札を見て知る。ハウス全般のこともすでに理解し不足のところがあると彼女がいる。淡々と会話する。臆する、出過ぎることがない。気づくと静かに全体を仕切っている。高校生アルバイトは指図されてから動く。この差は大きい。